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2012年1月18日水曜日

[短編小説] ~激しい嵐の夜に~[DQH]



激しい嵐の夜に、ドンドンと扉が叩かれる音に目が覚める。

「ぼうやは眠ってなさい」

そう言葉を残して、おかあさんはドアへ向かった。

こんな夜遅くに来客だなんてめずらしいことがあるもんだ。
そんなことを考えながら僕は布団の中から、おかあさんの背中を眺めていた。



「どなたでしょうか」

おかあさんの開けたドアの向こう側には、ひとりの兵隊さん。

この激しい嵐の中を歩いてきたというのなら、ずぶ濡れとなっていることだろう。
そんな思いをしてまで、一体、どんな用事だろうか。

「こんな夜分遅くに……ご主人の……が、見つかって……」

遠くの方から聞こえてくるのは断片的な言葉だけなので、
二人がどんな話をしているのか解らなかった。

だけど――



「そんな、そんな……っ」

右手で自分の口元を覆い、
突然、その場におかあさんは崩れ落ちてしまった。

「奥様、気を確かに……まだ、これから……」

一生懸命、兵隊さんが言葉で慰めていたけれど。

おかあさんには聞こえてないのか、
ただ、何度も左右に首を振り続けるだけだった……。

そんな姿を見るのは生まれて初めてだったから。
なんとなく、おかあさんの泣いている理由が解ってしまった。

だから、そのまんま、布団の中に僕は潜った。



おかあさんに心配をかけないように――

布団の中で両手で震える体を抱きしめるようにして、

こみ上げてくる感情を押し殺しながら、

――僕は眠りについた。




翌日、おかあさんに朝早くから呼び出された。

おかあさんの目は赤く腫れていたけれど、
いつも通りの気丈な姿に戻っていたことが嬉しかった。

そして、ひとつの箱を手渡される。



「わたしの可愛いぼうや、お誕生日、おめでとう」

手渡された箱の中には、

お父さんが残していった、とても大切な首飾りが入っていた。




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現在、販売中の『DQH』に出てくる勇者にまつわるお話。

作中に入れようと思ってたけれど削除した部分。
このまま消すのも寂しいのでブログに掲載してみました。




 『DRA Q○E H(ドラクエッチ) ~ 僧侶さん危機一髪 ~』


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